設立の沿革
東京大学では、TSCP室(現:施設部施設企画課TSCPチーム)が2008年に設立され、TSCP(東京大学サステイナブルキャンパスプロジェクト)を推進してきました。具体的には、温室効果ガス排出削減による低炭素キャンパスづくりを中心に様々な施策に取り組んできました。しかし、真のサステイナブルキャンパスの達成のためには、キャンパスの最大の利用者である学生の参画が必要です。そこで2015年7月に、TSCP学生委員会(UTokyo Sustainability)がTSCPチームの下に設立されました。以降、「学生の視点」を取り入れてTSCPを推進するべく、TSCPチームと連携しながらサスティナブルキャンパス活動をしています。
現在の体制
TSCP学生委員会では、学部生~院生まで様々な専攻から集まった、約20名のメンバーが活動しています。メンバーの学年・専攻は様々であり、団体内で活発に意見交換しながら活動を進めています(新メンバーは随時募集しております)。
主な活動内容
TSCP学生委員会では、1つのビジョンを持ち、その実現のために主に3つの活動をしています。
ビジョン:東京大学をサステイナブルなキャンパスにする
私たちは、学生を中心とした行動を起点にキャンパスをサステイナブルにするための活動を行っています。
また、TSCPチームでは電力削減によるキャンパスの低炭素化にフォーカスして取り組んでいますが、私たちは、より包括的にサステイナブルなキャンパスの実現に向けて活動しています。
活動①:省エネの推進
サステイナブルなキャンパスを実現するうえで、大学内の消費エネルギーを削減し、二酸化炭素の排出量を削減することが重要です。そこで私たちは、大学の研究・教育活動と両立させた省エネルギーに取り組んでいます。特に、学生が利用に関わる部分でのエネルギー消費のムダ削減に取り組んでいます。
活動②:サステイナビリティ意識の啓発
キャンパスの利用者である学生の意識を変えることは、サステイナブルキャンパスの実現に向けて大きな力になります。そのため、学生のサステイナビリティ意識を向上させる取り組みを行っています。現在は主に、SDGsを活用した取り組みを実施しています。
活動③:共に学び考える機会の提供
キャンパスの利用者である学生と共に、キャンパスのサステイナビリティについて学び考えることは、サステイナブルキャンパスの実現するうえで重要です。そこで私たちは、学生の参加が可能なプログラムや様々なイベントを開催し、共にサステイナブルキャンパスの在り方について考える機会を提供しています。
活動の特色
TSCP学生委員会の活動には、以下の2つの特色があり、意識して活動しています。
1. 大学との連携
私たちは、キャンパスの低炭素化に取り組んでいる施設部施設企画課TSCPチームと連携を取りながら活動しています。具体的には、大学が所有するデータを使用や、取り組みの全学的な展開を支援をして頂いています。この連携により、実効性の高い活動を実施することが可能になっています。
2. 調査・分析を重要視
私たちの活動では、調査・分析を重要視しています。学内のエネルギーのデータの分析や、他大学の取り組みの調査などを行ったうえで行動へ移すことで、真の意味で問題解決につながる取り組みを実行することを意識しています。また、調査・分析をすることで、委員会活動は学生にとって学習の場としても機能しています。